おすすめのサウンドトラック作曲家 -牛尾憲輔-
サウンドトラック初心者向けにご紹介している、おすすめのサウンドトラック作曲家。
前回は勢いのある音楽を特徴とする林ゆうきさんをご紹介しました。
今回は、反対に繊細な作風を持つ牛尾憲輔さんをご紹介したいと思います。
牛尾憲輔とは
牛尾憲輔(うしおけんすけ)さんは、テクノ・エレクトロニカ系のソロユニット「agraph」として活動する方です。
その独特な音楽観とアニメ好きな面から、2014年ごろから本名で劇伴(サウンドトラック)にも関わるようになりました。
元々音楽業界に入るきっかけが石野卓球さんだったこともあり、電気グルーヴのサポートメンバーとしても活動しています。
音楽で従来使用される音だけでなく、必要ならノイズや環境音も取り込んだ何気なくそこにあるような音楽が特徴です。
代表作
(牛尾さんの作品は非常に繊細なので、イヤホン視聴推奨です)
アニメ映画「リズと青い鳥」よりwind, glass, girls
まずは、アニメ映画「リズと青い鳥」より wind, glass, girls です。
この曲やこの作品のサウンドトラックの最大の特徴は、学校の何気ない音が音楽に使われていることです。
窓がきしむ音や廊下を歩く音など、何気ない環境音たちが「リズと青い鳥」の世界の輪郭を作っているのです。
この曲でも、最小の音数で2人の主人公の感情を表すとともに、2人の足音が収録されることで、些細な心境の違いまで表現しています。
(作品を見ていなくても、生活の中に非常に溶け込めるサウンドなので、お散歩とかにもおすすめです笑)
アニメ映画「聲の形」より prc
続いては、アニメ映画「聲の形」より prc です。牛尾さんの初めての映画劇伴作品でもあります。
このサウンドトラックではほとんどの曲でノイズが意図的に入れられており、耳が聞こえないヒロインと不器用な主人公の、気持ちの葛藤や日常で感じるささいな感覚すらも音楽に取り入れています。
この曲がとてもよかった!というインパクトがない代わりに、無意識に語り掛けてきて作品を実際に触っているような感覚になれる、そんなサウンドトラックです。
特にこの曲は、音楽すらいい意味でぼやけていて、本当は簡単に表せない感情を簡素化しないで伝えてきていると感じます。
牛尾さんの楽曲は、このようにいい意味ではっきりさせないところにあります。
まとめ
牛尾憲祐さんのサウンドトラックを簡単にご紹介させていただきました。
気づいたらそこにあるような音楽で無意識に語り掛ける音楽観は、他の誰にもまねできないものがあります。
非常に居心地のいい音楽が多いので、ぜひ牛尾さんが手がけたサウンドトラックを聴いてみてくださいね。
ちなみに、曲を聞いて繊細な表現をしたいと思った人は、
ぜひオンラインレッスンのCoolish Musicを利用してみてください。
繊細さも練習すれば必ず身に付きますが、特に繊細な音を出す練習は難しいです。
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