『海外の音楽風景』ミュージカルの本場で絶対に観るべきロングラン演目3作
前回の記事では、世界最高峰の商業演劇街、イギリス・ロンドンの「ウエストエンド」とアメリカ・ニューヨークの「ブロードウェイ」についてその歴史を軽くご紹介しました。
ここからは、筆者が実際にウエストエンドで観劇した演目の中から、おすすめの作品を紹介していきたいと思います。
今回は、絶対に観るべき定番の「ロングラン作品」です。
技術面や演出面の感想に絞り、内容紹介は省かせて頂きます。
まずは不朽の名作から
まずは絶対に外せない名作品、オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)です。
ご覧になった事のある方も多いのではと思います。
2020年3月現在、ウエストエンド、ブロードウェイの両劇場街にて公演中です。
と、いうよりも「オペラ座の怪人」の公演が途切れたことは、ほとんど無いのではないでしょうか・・・
オーケストラピットの奏者スキルは当然ながら、ミュージカル演目に出演するアクター、アクトレスも、歌唱力、ダンスの技量は必須項目です。
クラシックやオペラ、バレエの経験者も多いことでしょう。
しかしながら「オペラ座の怪人」に出演するアクター達のレベルは、群を抜いています。
総オペラ・クラシック歌唱者、総バレエダンサーの登場続きです。
期待を全く裏切らない技量と熱演、豪華な衣装や装飾、壮大なステージングも含めて、大変芸術性の高い作品です。
続いて、こちらもロングランの代表作、レ・ミゼラブル(Les Miserables)です。
ミュージカルとしても有名な作品ですが、映画でご覧になった方も多いと思います。
現在、ウエストエンドとブロードウェイの両劇場にて公演中です。
「オペラ座の怪人」に比べると、休演期間が多いものの、ロングラン作品なので常に公演している可能性は極めて高いです。
この作品には名曲と呼ばれるテーマソングが多く、有名なところでは「民衆の歌」や「夢やぶれて」などがあります。
全体的に、演劇色とドラマ性が強い演目ですので、ダンスシーンはほとんどありません。
特に、演劇・芝居好きの方におすすめです。
壮大な音楽と演出の迫力に圧巻
現在、ウエストエンドとブロードウェイ、両劇場にて休演中の演目ですが、定期的に公演している演目ですので、一度は絶対に観て頂きたいのが、ミス・サイゴン(Miss Saigon)です。
実は、次期の公演を一番待ち望んでいるのがコレ。おすすめです。
ベトナム戦争末期の女性商売を舞台とし、アメリカ兵に恋に落ちたアジア人女性の悲劇を描かれているので、内容に関しては賛否があります。
物語として嫌いな方もいるかもしれません。
ストーリーも涙無しでは見れないので、極めて演劇的とも言えるのですが・・・
ミス・サイゴンのプロダクションが作る舞台は、とにかく壮大。
セットと照明、音楽の迫力が抜きん出ている印象です。
ダンスシーンは少ないものの、身体能力の高さをアピールするアジア兵のシーンやスキルの高い歌唱シーンが多く、全面通して音楽で構成され、台詞は全て歌唱で語られています。
とにかく舞台セットには度肝を抜かれますよ。
これが本場の迫力!と思える作品です。
次回のミュージカル記事では、分野に絞ったおすすめ演目をご紹介したいと思います。
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