楽器をやりたい初心者のための講座 ―移調譜と移調楽器―

楽器をやりたい初心者のための講座 ―移調譜と移調楽器―

前回、音名についてご紹介した際「ドレミは移動する」なんてお話をしましたね。

今回はそこに関連して、移調譜移調楽器についてご紹介したいと思います。

この移調楽器でも「ドレミが移動する」現象が起きているので、主に管楽器初心者の方は知っておくと他の楽器の人と会話しやすくなりますよ。

まずは、調性と楽譜の基準についてご紹介してから、移調楽器の説明をしますね。

 

移調楽器の前に、①調性とは?

 

楽器には調性という概念があります。

調性とは、その楽器の基準音を表すもので、仮に調性がCの音なら、その楽器はCの音を基準に作られているということです。

つまり、前回ご紹介した移動するドレミ…のドの音が調性で表されることになり、例の場合は調性がCなのでC=ドということですね。

調性が違う楽器があることで、いろんな音楽に対応しやすくしているのです。

 

②楽譜の音の表記の基準は?

 

また、普通の楽譜の表記はピアノを基準としているので、「ピアノの楽譜のド=C」という共通認識があります。

なので、C=ドの音の表記を実音表記としています。

楽譜に書いてある通りに音を鳴らしたとき、ピアノと同じ音なら実音表記ということですね。

 

 

移調譜と移調楽器

ただ、すべての楽器で実音表記の楽譜を使うと厄介なことが起きます。

 

調性がCじゃない楽器の場合、実音表記の楽譜では楽器の基準音と楽譜のドが違う音になります。

この場合、楽器の運指は基準音を中心に音階になるように作ってあるので、実音表記の「ドレミファ…」を演奏するとハチャメチャな指の動きになってしまいます。

これでは調性C以外の楽器はやりづらくて仕方ありません。

そこで編み出したのが、音の表記を動かした楽譜です。

日本のドレミが動くのと同様に、調性がCじゃない楽器、例えば調性がAの楽器用にA=ドとする楽譜を作ったのです

そうすることで、楽譜通りに吹いても楽な運指ができるようになりました。

 

このように実音表記から音の表記を動かした楽譜を移調譜と呼び、移調譜を使う楽器を移調楽器といいます。

移調楽器を簡単に言えば、楽譜の表記通りに音を出したときにピアノと違う音が出る楽器、ということですね。

 

 

移調楽器の例

では実際に移調楽器の例を見てみましょう。

結構身近な楽器も移調楽器だったりしますよ。

 

サックス

CoolishMusicでもレッスンしているサックス、実はソプラノからバリトンまで全部移調楽器です。

ソプラノとテナーは調性がB♭、アルトとバリトンは調性がE♭なので、それぞれド=B♭、E♭の楽譜表記が一般的です。

ピアノはやったことあるサックス初心者だと混乱するポイントの1つなので気を付けましょう。

 

ホルン

また吹奏楽やオーケストラの中では唯一Fの音が調性となるホルンも移調楽器です。

ホルンのド=Fであるために、ホルンの人の「ドレミ…」で周りが混乱したりします。

こういう違いも知っておくと会話がしやすくなりますね。

 

ピッコロ

そしてフルートの小さい版であるピッコロも移調楽器です。

ただし、ピッコロの調性はフルートと同じくCです。

ピッコロはフルートの一オクターブ上の楽器なので、フルートの人が持ち替えで吹きやすいずらして書かれています。

このように楽譜の調は変わらないがオクターブずれる楽器を、移調楽器の中でも移高楽器といいます。

 

まとめ

 

サックス

 

ここまで移調譜と移調楽器についてご紹介してきました。

こういう楽譜の表記の違いを知っておくと、前回紹介した「ドレミ…」の違いによる話の食い違いも防ぐことができます。

せっかく楽器を始めるのですから、音楽トークも有意義にしましょう!

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