J-Popを歌いたい人におすすめしたい簡単練習法③
ここでは、歌の初心者に向けての簡単な心構えや練習方法をご紹介しています。
前回の記事では、歌の練習を始める際に、「音程」や「感情」を忘れ、まずはリズムを意識しようというお話しをさせて頂きました。
1曲を完璧に歌えるまで歌う
歌って、簡単ですよね。と、思いますか?
楽器はコードやリフを覚えていかなければならないのに、ヴォーカルの場合はメロディーを覚えて歌詞を暗記するのみ。
他のパートに比べて、習得が簡単に思えてしまいがちです。
実はこれも大きな間違い。
根本的な問題として、歌のように体が楽器だったり、サックスやフルートなど肺活量を使って演奏するパートは、他のパートとは全く違った類の疲労を伴います。
ヴォーカリストやサックス奏者等は、長期間の舞台やツアーでは、演奏のバランスやコントロールを一番に気にしなければならず、一番に体力を消耗するパートなのです。
しかし、一般的にも「歌」は、技量の良し悪しという問題を除き、取り組み的には楽なパートにも思われがちです。
そして初心者が一番勘違いしている事が「メロディーと歌詞を覚えて歌える」ということが、「歌えるようになった」と思っていること。
ヴォーカルトレーニングでも、1曲マスターしたから次はこれを歌いたい・・など、次々に歌の課題を作る人も多いのです。
しかし実は、マスターできていない事がほとんど。
歌いたい曲は沢山あると思いますが、まずは1曲だけに絞ってみて、その曲だけを3ヶ月は練習することをおすすめします。
毎日歌う人であれば、1ヶ月でもOKです。
プロを目指すならば毎日練習することは基本ですが、趣味として楽しむならば、好きな時に自由に歌うことが一番良いと思います。
歌えるようになったと思えて、実は歌えてないことが(プロや専門の方を除き)ほとんどなのです。
録音が出来る環境であれば、自分の歌と原曲を重ねて聞いてみるとよくわかると思います。
リズム、ブレス、音の長さ、細かく言えば発音まで、全然違うはずです。
既製作品にはプロの手がかかっている
自分のオリジナルではなく既製の作品であれば、それはプロの歌ですし、ましてやヴォーカリストを目指している人が課題に選ぶ曲であれば、歌のスキルが高いアーティストを選んでいると思います。
仮に歌唱力に乏しい歌手であれども、そこには多くのプロの手がかかっています。
メロディーからリズム、フェイクやスキャットまで、全てが完璧な状態と判断されたものが、パブリックに出されています。
「この曲を歌いたい」と思ったなら、オリジナルの歌手を徹底的に完コピする事からはじめましょう。
その時点で自分らしさは必要ありません。「感情」の表現と同じく、後の話しです。
簡単のように思えますが、結構難しいんですよ。
歌も本当の完コピを
ブレスひとつでもしっかり聞き取って合わせ、発音、歌い方、音符の長さ、それらをひとつひとつ完コピして歌い、さらにリズムを意識して歌うとなると、全神経が歌に使われて、歌い終わったらげっそりとなるはずです。(笑)
それが歌の場合の「完コピ」です。メロディーと歌詞が正しく歌えてるから完コピしたとは言えないのです。
意識する事なく歌えるまで、その1曲を練習してください。
3ヶ月で出来なければ、出来るまで続けてください。
自然に歌えるようになった時が、その課題曲をマスターしたという事です。
そして、次の曲に進むときは、驚くほど簡単に歌えるようになっています。
完コピを意識した事で、曲全体に意識が向き、音楽が消化しやすい体になってるはずですよ!
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