J-Popを歌いたい人におすすめしたい簡単練習法②
今回は、ヴォーカルに興味がある方や「カラオケで上手く歌いたい」と思ってる方に、初心者向けの練習話しをご紹介しています。
前回の記事では「歌」ばかりを追わない、というお話しをさせて頂きました。
尚、ここではプロとしての基本や発声に関して等のお話しではなく、歌をはじめる初心者やカラオケ等で即急に上手く聞かせられるようになるコツとして話しを進めていますので、ご了承ください。
「伝わる」からプロ
初心者が間違いがちな最初の一歩は、歌を上手くなろうという意識が働き「音程」や「感情」から練習に入るということ。
個人的にこれは怖い事だと思っています。
例えば、ボイストレーニングで音程や表現を改善すれば上手くなると言う意識についてですが・・
実はこれらは、既に歌がある程度出来上がった上で習得する過程であり、デビューする歌手やステージで披露している方が、そのスキルを更に詰める時に行う事。
最初から感情なんて、とても難しい事なんです。
全くの初心者はここから入っては失敗します。
下手でも感情込めれば伝わるというのは綺麗事。そう簡単に歌から相手に何かを伝えることはできません。
だから、伝わる人はプロなのです。
最初は「きちんと歌う」事から
分かりやすい例で言いますと、カラオケを思い出してください。
学校の友人や会社の同僚で、自分の状況をオーヴァーラップさせ、感情たっぷりに歌い、その世界に浸る人がいませんか?
感動しますか?しませんよね。
言葉が悪いですが(うざいな)なんて思いませんか?(笑)
反対に、淡々と歌ってるのに、CDを聞いてるかのように完璧にカラオケを歌った人がいたとします。
無条件に感動しますよね!
つまり、完璧に歌えている事、音と調和している事に人々は感動するのです。
歌っている方の個性や世界観は、まずそこ(音楽)が出来てからの事。
完璧に歌える歌に感情を込めれば、鬼に金棒です。
そして、完璧に歌えるようになっている頃には、身体に音が消化されているので、感情を込めても軸がブレません。
それが、返って個性的なアドリブとなるのです。
感情を込めてギターを弾く表情が豊かなジミヘンは「顔でギターを弾く」と言われていました。
それは、ジミヘンにギターのテクニックがあるからなのです。
音を消化していない段階や、テクニックがつく前に感情を込めてしまうと、周りの音も聞けず、歌にまとまりがなくなります。
感情を込めたいところですが初心者の方は、まずは感情は捨てましょう。
リズムを大事にしよう
バンドやカラオケで歌う時、「後ろの音を聞こう」と言われても、なんだかよく分かりませんよね。
確かに自分の歌が間違わないかどうか、歌を中心に聞いているけど、伴奏だって聞いているし・・・と言いたくなりますよね!
しかし、実は思っているほど聞いてないのです。
音を聞く練習として手取り早いのが、リズムだけを集中して聞くことです。
そのうちに全体が聞こえるようになります。
できれば、音程とリズムの両方が取れるベースを聞くのが一番ですが・・・
最初はわかりやすく、ドラムだけを聞いてもいいと思います。
リズムが左右する、歌のうまさ
「感情」と「音程」ばかりを意識する事に注意が必要というのも、リズムに関係してきます。
音程ばかりを追ってリズムを疎かにしてしまう方もいるのです。
いくら音程が正しくても、リズムが微妙にずれているだけで、少し気持ち悪い仕上がりになります。
反対にリズムがビシッと決まっていれば、多少のピッチがずれても気になりません。
一度、ドラムを意識しながら歌ってみてください。
実はリズムがズレている事に気づくかもしれません。
引き続き、次の記事で練習法を少しご紹介します。
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