『海外の音楽風景』ロンドンのジャズセッション人気曲①
こちらでは、ちょっぴり息抜きのコラムとして、イギリス・ロンドンより、海外の音楽風景としてジャムセッションの様子等をご紹介させて頂いています。
内容は海外の様子ですが、ミュージシャンにとっては音楽が言語。
音楽に対する心持ちや演奏への準備は世界共通です。
前回、ロンドンのブルースセッションで定番人気のブルースソングを①~③までご紹介させて頂きました。
今回は、ロンドンのジャズセッションで人気の曲をご紹介します。
と、言っても、ジャズの名曲は数多く、人気の曲をあげたらキリがないので、絞り込むのは難しいですよね。
その場にいるミュージシャンに聞いても、好きな曲を1〜2曲だけに決める事はできません。次々に候補が出てきますから・・・
そこで、筆者がジャムセッション会場に訪れた際に、一夜に一度は必ず耳にするという曲を集めました。
ご紹介したブルース曲も、ジャズ曲も、日本でも演奏される有名な曲ばかりですので、ぜひ日本のセッションでも披露してみてください。
誰でも知ってる有名ジャズソング
ジャズミュージシャンなら、数え切れないほどのスタンダード曲を耳にしていると思います。
一般的な認知度が高い曲、つまり普段あまりジャズを聞かない人でも知っているという意味で、日本で圧倒的に有名なのは以下の曲あたりかなと思います。
- 枯葉(Autumn Leaves)
- ミスティ
- Fly Me To The Moon
- You’d Be So Nice To Come Home To
- All Of Me
などなど・・・有名な曲をあげると、まだまだ出てきますよね。
ここで一旦止めてみても、上記の通り、なぜか「枯葉」と「ミスティ」だけは、日本語で書いてしまいます。(笑)
これらは普段ジャズを聞かない人でも知ってますし、セッションに参加するならマスターしておきたい定番曲ですよね。
大衆ウケより好きな曲が人気
より多くの人が知っているスタンダードをセットリストに入れるという意味で、選曲される事も多い馴染みの深いこれらの曲。
実は、ロンドンのジャズセッションで耳にする事は、ほぼありません。
もちろん、「演りたい」と言えば、みんな演奏してくれます。
しかし、ロンドナー自らチョイスするという意味では、ほとんどありません。
ツボが違うのか、もしくはジャズの場合は、大衆ウケより自分の好きな曲を先行しているのかもしれません。
ロンドンで人気のラテンジャズ曲
ロンドンのセッションでよく演奏される曲、まずはこちら。
“Caravan”
Composers: Juan Tizol,Duke Ellington
Lyricist:Irving Mills
日本でもお馴染みの曲「Caravan」です。
トロンボーン奏者のファン・ティゾールと、ジャズオーケストラのリーダーでありピアニストでもあるデューク・エリントンによって作曲され、1936年に「Barney Bigard and His Jazzopaters」の演奏によってハリウッドで初録音されました。
こちらはクインシージョーンズのヴァージョンです。
アフロ・キューバン・ジャズの代表曲であり、激しく情熱的なこの曲は、管楽器奏者による作曲だけありホーンセクションが冴えるスタンダードです。
ブラスバンドで演奏される事も多いですよね。
後の1937年にアーヴィング・ミルズが歌詞を載せ、ナット・キング・コールをはじめとする多くのジャズミュージシャン達に歌われています。
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次の記事では、ちょっぴり難易度が高そうなアノ曲をご紹介します。