セッションにも練習にもおすすめ!定番曲「枯葉」の名演奏を聞こう
シャンソンの代表曲であり、現代ではスタンダードの定番曲として有名な「枯葉」。
特に、日本でのジャズ曲人気はナンバーワンとも言える曲です。
1945年に「Les Feuilles mortes」のタイトルでフランスで生まれた枯葉は、元々はバレエの伴奏音楽のメロディーのひとつとして作られました。
その後、アメリカに渡った同曲は、英タイトル「Autumn Leaves」として発表。
日本に渡ったのは1951年で、初めて舞台で披露したのはシャンソン歌手の淡谷のり子さんと言われていますよね。
シャンソンのみならず、ジャズの歌手や奏者にも多く演奏され続け、その認知度としても大変高いナンバーです。
セッションで弾きたいジャズ曲
ここでは、ジャズファンならもちろんご存知の名演奏、そして、ジャズ初心者なら最初に聞いておきたい「枯葉」の名演奏をご紹介します。
サックス、トランペットを楽しむ
アルトサックス奏者、キャノンボール・アダレイの「Somethin’ Else」に収録された「枯葉」。
ジャズファンが「枯葉」と聞いて、まず最初に頭に浮かぶのは、こちらの作品が多いのではないでしょうか。
チャーリーパーカーの再来と呼ばれたアルト・サックス奏者の最高峰、アダレイ名義の同アルバム。
共演のマイルス・デイヴィスが実質的な指揮を取っていたことでも知られていますよね。
サックス、そしてトランペット奏者の最高峰のコンビネーションのアルバム。聞き逃すことはできない作品です。
こちらは、チェットベイカーの1974年作品、「She Was Too Good to Me」に収録の「枯葉」から。
ジャズ初心者にとっては最も聞きやすい、テンポの良い「枯葉」でありながらも、深みがあり感傷漂う枯葉ならではの雰囲気と名演奏が繰り広げられる作品です。
ピアノ演奏を楽しむ
ジャズピアニスト、ビル・エヴァンスのトリオが発表した作品「Portrait In Jazz」も、ジャズファンなら外せない1枚。
同アルバムに収録されている「枯葉」もまた、ジャズファンならば誰もが知るところの名演奏です。
個人的には「枯葉」と聞いて、この演奏を思い浮かべてしまいます。
格好いいですね!
ピアノ奏者としては、キース・ジャレットも同じくトリオ演奏での名盤を残しています。
1986年、ドイツ・ミュンヘンのフィルハーモニック・ホールでのライブ録音作品「Still Live」に収録されている「枯葉」も名録音として名高い1曲です。
ジャズはライブ録音こそ味が出る名盤が多いですよね!
ボーカリストにも、ギタリストにもおすすめ
1982年発表の、サラ・ヴォーンのスタジオ録音アルバム「Crazy And Mixed Up」。
こちらに収録されている「枯葉」もまた、アーティストの逸材を発揮した枯葉の名録音と言えますので、ジャズファンには必須の1枚。
歴史的ジャズシンガーの1人であるサラのヴォーカルスキルが発揮されており、枯葉の転回に合わせて「フル・スキャット」で歌われています。
邦楽タイトルは「枯葉」と付けられているため、「枯葉」目的で買ったファンが「枯葉が入っていない!」と問い合わせたという逸話があるほど。
偉大なギタリスト、ジョーパスが参加しているのもポイント。
ギターテクニックも聴きどころのひとつです。
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2020年3月(執筆現在)、世界的な流行病の一刻も早い終息と経済の回復を心から祈ります。