R&Bが邦楽ジャンルに確立する原点でもある偉大なシンガーとは? 日本のR&Bルーツ②

R&Bが邦楽ジャンルに確立する原点でもある偉大なシンガーとは? 日本のR&Bルーツ②

 

前回の記事で、日本のR&Bの先駆けとも言える女性アーティストをご紹介しました。

 

’60年代後半~70年代という、世界ではモータウンをはじめとするソウルやファンクがブームとなっている時代が、リアルに日本でも反映されていたのですね!

 

今回は、日本でR&Bを完全確立させた人物をご紹介します。

お察しの通り・・・

久保田利伸さんです。

 

 

DJセット

Japanese R&Bを確立

 

ご活躍を知らない方はいないと思いますし、ヒット曲の説明にも及ばないと思いますので、久保田さんの80年代にスポットを当ててみたいと思います。

 

まずは‘86年発売のデビュー曲のB-Side、「流星のサドル」

既に新人でこのグルーブ感に圧倒されてしまうのですが・・

 

デビューシングル、つまりA-Siteの「TIME シャワーに射たれて」

 

ラップです!

 

観点をずらせば、当時こちらをA-Sideに持ってきたところがスゴイなあと。(笑)

 

ラップを用いたヒップホップは、70年代初頭にニューヨーク州ブロンクスで発祥しました。

 

メディアに流された初の作品は、1979年録音、The Sugarhill Gangの「Rapper’s Delight」と言われています。

 

その後80年代に入り、アメリカ国外の音楽シーンにも広がり始め、ヒップホップは多様化し、様々なローカルスタイルを組み合わせて新しいサブジャンルを産み出していきました。

 

ラップは80年代以降、日本でも数々のアーティストによって歌唱されてきましたが、その中でもポピュラーシーンに極めて鮮明に印象を焼き付けた1人が、久保田さんでした。

 

久保田さんはデビュー以前より、楽曲提供を多くされています。

こちらは’85年に当時絶大な人気歌手に楽曲提供された曲の、ご本人歌唱。

 

 

80年代と考えると、彼の音楽がいかに後々のJ-Pop業界に影響を与えたのかよく分かりますよね!

 

ちなみに、アメリカで暮らす日本の友人が、’96年に発売された「Just The Two of Us」のカヴァーをアメリカ人に聞かせたところ「日本人?嘘だろう?」と、言われたとか。

 

Just the Two of Us

 

この曲の原曲は、’81年作品。

サックスプレイヤーのGrover Washington Jr. とシンガーソングライターのBill Withersによって発売されています。

 

 

この名曲をサンプリングし、日本で爆発的なヒットをしたのが、around the wayというグループが93年に発表したアルバムから、こちらの曲です。

 

Really into you

 

 

同時期、世界ではアシッドジャズの全盛期でもあり、日本では「渋谷系」という、お洒落系のサウンドが大ブームとなっている最中、AORを用いてお洒落に仕上げたこの曲は時代にマッチしたのでしょう。

 

翌年の94年には「EAST END×YURI」のDA.YO.NEが大ヒット。

ラップと呼ぶにはテイストが弱いものの、邦楽として大衆へヒットした事でさらに市民権を得たラップやブラックテイストの音楽は、90年代後半の女性R&Bシンガーブームへと続きます。

 

90年代以降に生まれた世代は、これらの音楽が当たり前のように街中やテレビで流れ、カラオケで歌われる中で育ち、裏拍を取ることも普通となっていきました。

 

そして2020年に入った現代、R&Bは邦楽の中でのジャンルとしても確立しています。

 

しかし、それらが一般的に邦楽に完全に消化されるまで、数十年という時間を要しているのです。

 

その基盤を日本で作った1人が、久保田利伸さんと言えるでしょう。

 

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