実力派を目指す女Vo.なら聞くべき、2大女性アーティスト
洋楽、邦楽関わらず、クールな女性アーティストって沢山いますよね!
歌の技量だけでなく、ダンスパフォーマンスや、ルックス、ライフスタイルなど、憧れのアーティストをあげるとキリがないと思います。
今回は、声質やスタイル、好みに関係なく、「実力派」を目指す女性ヴォーカリストに「絶対外すべからず!」と言える、実力派女性アーティストをご紹介したいと思います。
アレサ・フランクリン
2018年に惜しまれつつこの世を去ったアレサ・フランクリン。
テネシー州メンフィスに生まれた彼女は、まさに「ソウルの女王」と呼ぶに値します。
国内外関わらず、実力のある有名ヴォーカリストにリスペクト・シンガーを語らせると、必ずといって出てくる名前がアレサ。
アレサを聞いていない実力派ヴォーカリストはいない!と言っても過言ではありません。
全米チャート1位を記録し、転機のきっかけともなったオーティス・レディングのカヴァー「Respect」の歌唱が有名です。
この曲をオーディションで完璧に歌いあげたら、それだけで「歌唱力恐るべし」と言う印象がつきますよ。(笑)
母親であるバーバラもプロの歌手であったアレサは、幼い頃から牧師である父の教会でゴスペル歌唱を続け、1961年にプロとして活動を開始。
当初はポピュラー色が強く、彼女の持つ本来のソウル・スピリットが開花され、一躍脚光を浴びるのは1967年のこと。
アレサは、キャロルキングやサイモン&ガーファンクル、ローリングストーンズなど、多ジャンルに渡り名カヴァー歌唱を残しています。
バート・バカラック名曲「 I Say A Little Prayer」
「Jumpin’ Jack Flash」ストーンズのカヴァーですね!
ソウルの枠に留まりきらないロックでファンクなテイストを持つアレサは、各界のアーティストたちから、まさに「リスペクト」されていました。
実は、彼女は飛行機恐怖症で有名でした。
そのため、来日したことがないのです。(涙)
エラ・フィッツェジェラルド
ジャズ好きの方が、女性ヴォーカルをあげると必ず名前が出るのが、このお方。
エラ・フィッツェジェラルドです。
ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーンと共に、ジャズ界の名女性ヴォーカリストとして名高いですよね。
サラ・ヴォーンの低音域の歌唱も素晴らしいながら、エラは対照的に高音域が魅力。
なんと言っても、スキャットのスキルは、名だたる女性ヴォーカリスト達の中でも頭ひとつ抜きん出ています。
エラの名盤「Ella In Berlin」より、”How high the moon”
実は、エラの幼少期は、ジェイムズ・ブラウン並みに壮絶。(*JBはまた別の記事でご紹介します。)
貧しい環境に暮らし、闇の世界で収入を得ながら、警察の補導を繰り返し、ホームレスさながらの生活をしていました。
そんな彼女の転機が、1934年、17歳の時。
人前で歌を披露したことでプロへの扉が開き、晩年まで第一線で歌い続けます。
One note Samba
ジャズ歌手の成功をおさめ、長年に渡り活動を続けたエラ。
しかし、結婚生活でも苦労し続け、晩年は糖尿病により両足を切断。歌手活動の休止を余儀なくされたのです。
It Don’t Mean a thing
ジョー・パスの姿が目立ちますね。(笑)
エラの音は、華やかでユニークです。
ジャズ特有の切ない気分になるどころか、彼女のスキャットや音は人々を笑顔にさせます。
苦しみを乗り越えて希望を見てきた彼女だからこそ、人生の悲哀が皮肉にも光のような歌声に変えさせ、人々の心を掴むのでしょう。
次の記事では、女性Vo.におすすめのソウルシンガーをご紹介します。
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