ポップミュージックの名盤「Tapestry(つづれおり)」は、シンガーソングライターを目指すミュージシャンの最初の1枚
ミュージシャンならば聞いておくべき名盤は山のようにあり、さらにジャンルに絞り込んでいくと、その数も数え切れないですよね!
1枚に絞るのはまず無理なのですが、今回は、20世紀後半のアメリカで最も成功した女性シンガーソングライターと呼ばれる、キャロル・キングの名盤をご紹介します。
レッスンとキャリアを重ねて生まれた、大物女性シンガーソングライター
まずは、Carole King(キャロル・キング)をご紹介します。
ニューヨークのマンハッタンで生まれたキングは、わずか4歳から音楽レッスンを始め、ピアノや音楽理論を習得してきました。
彼女は絶対音感の持ち主でもあり、音楽スキルや知識はほぼ自身で鍛練して得たようです。
当初は歌手としての成功を試みており、1958年からキャリアをスタートさせるもヒットに至らず、一旦は歌手としての活動から退きました。
そして、スタッフソングライターの1人として活動します。
60年代に入り、キングの最初の夫であるジェリーゴフィンとの共作した数々の曲でヒットチャートを出し続けます。
以来、キングは曲を他のアーティストに提供するため、ソングライターに徹し続けました。
彼女がソロのパフォーマーとして成功したのは70年代に入ってから。
ピアノを弾きながら自作曲を歌うというスタイルを定着させて行きました。
自身のデビューアルバムは商業的な結果を残せなかったものの、’71年に発表した2ndアルバムが15週連続でアメリカのチャート1位を記録。
6年以上もの間、チャートに残り続けるという大ヒット作品となりました。
25枚のソロアルバムを発表してきたキングは、20年以上に渡って女性アーティスト部門で1位の記録を続けており、その売り上げは世界で7500万枚を超えると言われています。
そんな中で、最も記録的ヒットを出し、4つの部門でグラミーを受賞した2ndアルバムこそ「Tapestry」なのです。
誰もが知ってる曲満載、セッションで使える曲も!
「音楽ファンなら持っているべき1枚」としてあげられる名盤の数々の中に、必ず含まれているアルバムが「Tapestry」です。
仮にもし聞いたことがない方がいるとしたら、聴くべき1枚としてリストに入れて頂きたいです!
アルバムより「It’s Too Late」。
この曲はセッションにもおすすめです。
シンプルかつ、あつらえたように十分な回し箇所があります。(笑)
10年以上曲を提供し続けてきたライティングのプロであるキングの、ポップでキャッチーで切ないメロディーと、シンプルで暖かみのあるサウンドのバランスは素晴らしく、現代ポップスの原点を生んだアーティストの1人と言えます。
素朴でハスキーな歌声とナチュラルな彼女の飾らないスタイルも魅力。
見た目のインパクトやサウンドの厚塗りが全く不要であるのは、音楽そのものと人間そのものの「良さ」の現れです。
また、このアルバムは、初めて通して聞いても、どこかで耳にしたことがある曲ばかりかと。
トータルバランスや、名曲の密度が素晴らしい作品なのです。
実際に、収録曲の多くは、アレサフランクリンやダニーハザウェイを筆頭に、現代でも多くのアーティストにカヴァーされ続けています。
男性女性関わらず、シンガーソングライターを目指す方であれば、聞いて得るもの多アリ!なアルバムなのです。
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