『海外の音楽風景』ロンドンのブルースセッション人気曲②
海外の音楽風景より、イギリス・ロンドンのブルースセッションの様子をこちらの記事でご紹介させて頂きました。
ブルースセッションは、12小節3コード転回の、基本的なブルーズ形式を把握しておけば、初心者でも気軽に参加出来るおすすめセッションのひとつです。
そんなブルースセッション。
ここでは、ロンドンで特に人気の高い、定番セッション曲をご紹介致します。
セッション定番曲で特に人気の曲
今回は、ロンドンでもセッション演奏回数ナンバーワンとも言える、人気曲をご紹介。
“Take A little Walk With Me”
Written by Robert Jr. Lockwood
「Take A Little Walk With Me」です。
ロバート・ロックウッド・ジュニアが1941年にリリースしたこちらの曲は、数多くのブルースミュージシャンが演奏している有名な曲なのでご存知の方も多いはず。
こちらがロバート・ロックウッド・ジュニアのヴァージョン。
一番有名な元祖だけあり、ブルースを聞かない方でも、どこかで耳にしたことがあると思います。
アメリカ・アーカンソー州で生まれたロバート・ロックウッド・ジュニアのギタリストとしてのブルース街道は、両親が離婚した後、10歳の頃に母親の再婚相手となった男性からギターを教わった事からはじまります。
その男性こそが、後のロック界にも多大な影響を与えた伝説的なブルース歌手、ロバート・ジョンソン。
ロックウッドは、彼からギターの技術をはじめプロミュージシャンとして必要な数々の事を教わったと言われています。
こちらは、ロバート・ジョンソンの「Muskadine Blues(Take a Little Walk With Me)」です。
ギター1本でブルースを弾き語りアメリカ大陸を渡り歩いたと言われる伝説のロバート・ジョンソンのサウンドは、ご存知の方も多いはず。
アップテンポで陽気なセッション
「Take A Little Walk With Me」も、ロンドンでは、アップテンポで明るく陽気に演奏される事が多いです。
バンドで演奏するとこのような雰囲気ですね。
「The Aces」より。
一夜のジャムセッションで何回も耳にする曲ですが、何回演っても、お客様にもバンドメンバーにも喜ばれる人気曲なのです。
楽器の方はもちろん、ボーカル・ギターの方は、歌詞を頭に入れておくと、かなり喜ばれます。
ブルースセッションはキーとテンポの提示だけでOKなので、歌詞や曲を完コピする必要は全く無いのですが・・・
やはり皆が好きな曲、知っている曲というのは喜ばれやすいです。
好きな曲を自由に演奏しよう!
日本のブルースバンド、憂歌団も「Take A Little Walk With Me」を歌っています。
「ブルース イズ ルーツ憂歌団」というアルバムに収録されています。
憂歌団と言えば、日本が誇るブルースバンド。有名なオリジナル日本語歌詞のブルースを沢山歌われてますよね。
何でもありのブルースセッション、3曲披露のうちの1曲を日本語で歌ってみても面白いかもしれません。
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次の記事では、セッション万能曲をご紹介します。