『海外の音楽風景』ロンドンのブルースセッション人気曲①
ジャムセッションとは、音楽バーなどで開催されている即興型ライブの事です。
練習の成果を発揮する場所としても、参加してみたいですよね!
海外では、ミュージシャンだけでなく、会社員や定年後の年配男性まで様々な人たちがセッション会場に訪れます。
気楽に音楽に触れるため、日本人がカラオケに行くような感覚で足を運ぶのです。
ブルースセッションで定番の曲って?
イギリス・ロンドンで特に親しまれているのが、ブルース。
UKロックにゆかりの深いブルースは、古くより庶民に親しまれているだけでなく、アドリブを競い合う高度なイメージのあるジャズセッションに比べて素人でも参加し易いのが魅力。
ロンドンのブルースセッションの風景はこちらの記事でもご紹介しています。
12小節3コード転回の、基本的なブルーズ形式で展開されるブルースセッションは初心者にもおすすめ。
今回は、セッション会場に行けば必ず何回も耳にする、ロンドンで定番人気の曲をご紹介します。
この曲をマスターしておけば、準備要らずでセッション参加出来るかも?!
毎日がブルース
まずはこちらの定番人気の曲。
“Everyday I Have The Blues”
Written by Memphis Slim(Peter Chatman)
直訳すると「私は毎日ブルースを持っている」=「毎日がブルースだ」という曲。
「Everyday I Have The Blues」です。
元々はNobody Loves Meというタイトルだったとも言われる、その「Nobody Loves Me(誰も私を愛してくれない)」と言う歌詞と、タイトルの「Everyday I Have The Blues(毎日がブルースだ)」、これらのブルース定番ワードが繰り返されるシンプルな曲です。
1935年にシカゴで生まれた「Everyday I Have The Blues」は、後の1955年にB.B. Kingが録音したことでも有名。多くのブルースミュージシャンに歌い弾き継がれています。
こちらがB.B. Kingの「Everyday I have the Blues」です。
こちらはエリック・クラプトンのヴァージョンです。
エリック・クラプトンのように演奏できるかどうかは別にして、セッションでは、これくらいにアップテンポになる事がほとんど。
ロンドナーは基本的に、明るくロックにブルースを演るのです。
Coolish Musicのオンラインレッスンでは、WiFi環境さえあれば、即興演奏で使える楽器のテクニックも気軽に学ぶことが出来ます。
練習しやすい曲から始める
「Everyday I have The Blues」が選曲される理由として、有名である以外にも、歌詞がシンプルだから覚えるのが楽、という理由もあるみたいですよ。(笑)
また、この曲は女性ヴォーカルにもよく歌われています。
有名なところでは、ジャズ界の名女性ヴォーカルの1人と呼べるサラ・ヴォーンの録音が有名です。
ブルースだからと言って、必ず楽器を持って参加する必要はありません。
ボーカルだけで参加する人も多いです。
また、男性独特の世界観に躊躇せず、女性の方にも参加してみて欲しいです。
女性ボーカルの方は、先ずはこの曲から始めてみては如何でしょう?
次の記事では特に人気のブルース曲を紹介します。