トロンボーン中級者に進めたいバストロンボーン 楽曲編
トロンボーンとはまた違った味を持つバストロンボーン。
前回はそんなバストロンボーンの魅力についてご紹介しました。
今回は、楽曲編ということで、バストロンボーンが活躍する曲についてご紹介していきます。
バストロンボーンが活躍する曲
バストロンボーンはトロンボーンが活躍する吹奏楽、クラシック、ジャズなどで同様に活躍しますが、そのフィーチャーの仕方はさまざまです。
吹奏楽・クラシックは低音金管楽器の輪郭と迫力の要として重用されることが多く、ジャズの特にビッグバンドでは、バリトンサックスとともに低音のコアを担当します。
またトロンボーンとは違う性質を持った部分を見出されて、単体でソロをすることもあります。
大所帯では見えないところで大事な役割を果たし、時々前に出て渋い活躍をする、それがバストロンボーンなのです。
英雄の証
1曲目はゲーム「モンスターハンター」シリーズから一番有名な曲「英雄の証」です。
一番聞き馴染みにある1:05~のメロディをトロンボーンが吹いていますが、よくスライドを見るとひな壇の一番右にいるバストロンボーンが別の動きをしているのが分かります。
バストロンボーンは低音と一緒にメロディの掛け合いをしており、一見目立たない感じですが、バストロンボーンの前への迫力があってこそ、その掛け合いが成立しています。
甲斐の虎 ~武田信玄、天下取りへの道~
続いて、吹奏楽で有名な作曲家・清水大輔の曲「甲斐の虎 ~武田信玄、天下取りへの道~」です。
この曲は甲斐の虎と呼ばれた武田信玄の障害を描いた曲になっています。
この動画だと0:50のあたりから徐々に存在感を出し始め、1:01からたびたび聞こえる地響きのような音がバストロンボーンになります。
この下から突き上げる低音が目立たないけど目立つ、バストロンボーンのいいところなのです。
Saturday Night(Is the Loneliest Night of the Week)
続いてはジャズで有名な曲「Saturday Night(Is the Loneliest Night of the Week)」です。この曲はさまざまな編曲がありますが、この映像のバージョンではバストロンボーンメインで編曲されています。
Martin van den Bergさんによる技巧と美しい音色がバストロンボーンの憧れとして今でもいろんな人に聴かれています。
A SONG FOR JAPAN
最後の曲は「A SONG FOR JAPAN」です。
この曲は3.11の東北大震災の復興を後押しする曲としてつくられた曲で、正確にはトロンボーンの曲となります。
バストロンボーンが必要な編曲もありますが、多くはなくても演奏できる場合が多いです。
しかし、この動画の4:06からの哀愁のあるバストロンボーンは聞く人を魅了してやみません。
このパートは世界的に有名なバストロンボーンプレイヤー、ベン・ヴァン・ダイク (Ben van Dijk)が担当しています。
まとめ
バストロンボーンの曲についてご紹介しましたがいかがでしょうか。
見えないところでの隠れた頑張りから、思いっきりフィーチャーされての演奏、はたまたソロでの哀愁のある音色、どれをとってもバストロンボーンの良さです。
バストロンボーンに興味を持った方、ぜひこれらの曲を目標にしてみてくださいね。