トロンボーン中級者に進めたいバストロンボーン プレイヤー編
前回までバストロンボーンの魅力・活躍する曲とご紹介してきました。
今回は、有名なバストロンボーンプレイヤーをご紹介します。
第一線で活躍しているバストロンボーンプレイヤーの音色は、格別ですよ。
有名なバストロンボーンプレイヤー
今回は4人のバストロンボーンプレイヤーを紹介します。
いずれもバストロンボーンプレイヤーの憧れになっている人たちです。
バストロンボーンをするなら、こんな音色を目指したいですね。
ベン・ヴァン・ダイク (Ben van Dijk)
1人目はオランダ出身で、国際トロンボーン協会賞も受賞したベン・ヴァン・ダイク (Ben van Dijk)さんです。
ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団のソロトロンボーン奏者であった父の影響で早くからトロンボーンプレイヤーとして活躍します。
トロンボーンを開発したり、教育にも熱心で、音楽院で教授をしたり、はたまた教則本を出したりと、トロンボーンの演奏レベルを世界的に引き上げたトロンボーン界の第一人者です。
楽曲編で紹介した「A SONG FOR JAPAN」で紹介したバストロンボーンのパートも彼が演奏していました。
ダグラス・ヨー (Douglas Yeo)
2人目は、2014年に国際トロンボーン協会最高の名誉であるITA賞を受賞したダグラス・ヨー (Douglas Yeo)さんです。
1985年~2012年まで27年間もボストン交響楽団のバストロンボーン奏者を務め、2012年~2016年まではアリゾナ州立大学の教授を務めます。
その後も、さまざまな音楽学校で後進を指導する傍ら、世界各国のイベントに招待されており、世界的なバストロンボーンプレイヤー、音楽学者、指導者として知られています。
ジークフリート・チースリク(Siegfried Cieslik)
3人目は、あのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団でバストロンボーン奏者を務めあげたジークフリート・チースリク(Siegfried Cieslik)さんです。
ベルリンフィルの終身指揮者であったヘルベルト・フォン・カラヤンの時代に黄金期を作った一人でもあります。
ヨーロッパのバストロンボーンプレイヤーでは伝説的で、コントラバストロンボーンまで操りました。
ドイツの名門トロンボーン・メーカーであるレッチェでチースリクモデルも共同開発しています。
ジョージ・ロバーツ (George Roberts)
最後は「Mr.BassTrombone」とまで呼ばれたバストロンボーンプレイヤー、ジョージ・ロバーツ (George Roberts)さんです。
アメリカ出身で、スタン・ケントン楽団などでキャリアを積み、その後、ハリウッドのスタジオミュージシャンとして、著名なスタジオで、多数の録音を残しました。
彼の活躍によってバストロンボーンの地位が引き上げられるまでになったことから、「Mr.BassTrombone」と呼ばれました。
残念ながら2014年に亡くなりましたが、彼の存在や功績、バストロンボーンの音色は後世まで語り継がれるでしょう
まとめ
全三回にわたってバストロンボーンの魅力・活躍する曲・名プレイヤーをお伝えしてきましたがいかがでしたか?
バストロンボーンの音色はその歴史と奥深さを象徴するかのようですね。
トロンボーン中級者の方で、バストロンボーンを触る機会があったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。