サックス中級者に進めたいバリトンサックス 魅力編
楽器の中でもあこがれる人が多い花形楽器、サックス。
多くの人はメロディの多い、アルトサックスやテナーサックスから始めますが、実はそれらとも違う魅力を持ったバリトンサックスという楽器もあります。
一見いなくてもいいように思うバリトンサックスは意外といろんなところで活躍しています。
そこで、そんなバリトンサックスについて中級者向けに全3回で紹介しましょう。
今回は、バリトンサックスの魅力をご紹介します。
バリトンサックスの魅力
バリトンサックスは、一般的に使用されることの多いサックスの中で一番低いサックスです。
丁度アルトサックスより1オクターブ低く作られており、日本ではバリサクとも呼ばれていますね。
アンサンブルを支える太い音
バリトンサックスも立派な低音楽器なので、アンサンブルを支える魅力的な低音が持ち味です。
サックス四重奏やビッグバンドジャズなどでは低音部のコアを担当し、他のサックスや楽器たちを活かすための縁の下の力持ちとして働きます。
一方、吹奏楽などでは響きのふくよかな金管楽器のサポートをしつつ、ある程度の機動力も発揮します。
様々なポテンシャルを持った低音が出せる楽器がバリトンサックスです。
機動力のある低音
バリトンサックスは低音楽器ですが、同時に木管楽器なので細かい音符にも対応可能です。
その為、チューバなどではなかなか難しい、短い音で繰り返しリズムをとるような低音や、支えながらも速い動きを見せるような低音に対応できます。
より音楽の流れをより多彩にしてくれる楽器なのです。
前に出ることもできるポテンシャル
バリトンサックスといえどサックスですので、メロディやソロを吹くことができるポテンシャルも持ち合わせています。
アルトサックスのソロの際にオクターブ下で掛け合いをしたり、単体でアドリブソロまで担当できるのは、その高い機動力と味のある音色があってこそです。
渋みと温かみがある魅力的な音色
バリトンサックスが縁の下の力持ちになるにしても、前に出てソロを吹くにしても、その渋みと温かさを感じる音には魅了されずにはいられません。
特にサックスの機動力の後にゆったりと持ち味の低音を利かせることで、一気に世界観に引き込んでしまいます。
1つの楽器でそこまで押し引きができるのは、ベースもメロディもできるバリトンサックスならではなのです。
まとめ
今回はバリトンサックスの魅力について簡単にご紹介しました。
しかし、まだまだ紹介し足りないことはたくさんあります。
次回は、バリトンサックスが実際に活躍する曲を例に挙げて、ご紹介していきますね。