歌のオーディションで心を掴む選曲② ~歌詞から選ぶ~
前回の記事では、歌のオーディションでポイントアップする選曲のコツをご紹介しました。
今回は、万人の心を掴みやすい往年の曲を少しご紹介します。
言葉が勝手に感動へ導いてくれる強さ
オーディションに挑んでいる女の子達は、わかりやすいアイドルソングや流行りの曲を選曲して歌う方がほとんどです。
しかし稀に、時代の流行りに関係なく、曲として大変良いものを選んで歌っている方もいます。
そこで、実際に現場で立ち合ったり、ライブ会場でカヴァーしている方を見て(そんなに歌唱力ないのに掴まれた・・)と思った選曲の中から、少しピックアップしてみたいと思います。
老若男女どの世代が聞いてもスッと歌詞が入る曲は、「言葉」が聞き手の心を掴むお手伝いをしてくれます。
歌詞が感動に導いてくれる強さを知って、損はなしです。
自らが作曲するようになった時にも役立ちます。
聞き手を惹きつけるワード
まずは’95年発表の、石嶺聡子さん「私がいる」です。
曲の良さに加え「未来を目指す」という内容の歌詞が、歌い手のシチュエーションにぴったりハマるため、聞き手が惹きつけられてしまう魔法の曲です。
ただ、簡単な曲ではありません。
高音の伸びの練習は必須です。
そして、’91年発表のこちら。
今井美樹さん「Piece of my wish」
この曲も多くの歌手に歌い継がれていますが、透明感のある声の方なら雰囲気ハマります。
「あきらめないで」という言葉は、万人の心を掴みやすい言葉です。
意識して多用すると、少しあざとくなるワードでもありますが・・・
歌い手の状況にマッチしてる風のワードが使われており、子供っぽくない曲調というのがポイントです。
’86年発売、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」も穴場?です。
壮大なテーマで書かれたこの曲は、深いアプローチができます。
元祖アイドルの聖子さん。実はその歌唱力も絶賛されていたそうですよ。
ミュージカル俳優の井上芳雄さんのヴァージョンです。
時代背景を掴む
言葉の力が時代背景にマッチすると、無意識に曲に引き込まれている事があります。
例えば、’77年発表の大貫妙子さん「都会」。
大貫さんの属していた「シュガー・ベイブ」は、コード・プログレッションを多用した切なく美しいサウンドワークが特徴。
シティ・ポップの元祖でもあります。
大貫さん作詞作曲のこの曲も、がっつりメジャーセブンスで作られています。
アレンジは坂本教授。
切ないキーワードの数々がセブンスのメロディーとあい極まって、聞き手はグッときます。
数年前から再来している都会的サウンドを、あえて元祖の時代で歌うのが粋です。
キチンと歌うには簡単な曲ではありませんが、逆に、歌い込まないくらいで挑む方がいいと思います。
竹内まりやさんの曲も、女性の頑張る姿にマッチしやすいのでおすすめです。
少し前までは「いのちの歌」だったのですが・・・
最近再び流行ってしまったので、あえて王道を勧めたいと思います。
懸命な姿が引き立てられるような雰囲気を持った曲です。
変化球を狙うなら、中島みゆきさん。
「糸」にはいかず、「時代」を選びましょう。
「糸」は素晴らしい曲ですが、他人とかぶりそうな曲は、審査員に飽きられているという可能性があります。
徳永英明さんのバージョンから。
「時代」も王道ですが、時代背景にマッチします。
時代背景に合うということは万人に共感を得やすいということ。
この曲は、淡々と歌っても人を惹きつける力がある曲なので、初心者にもお勧めしたい曲です。
一例ではありましたが、ご紹介した曲は、弾き語りスタイルでも形になります。
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