『海外の音楽風景』時間を有効に使って音楽の世界を楽しもう!
前回の記事では、海外のインディーアーティスト達の活動スタイルや、驚くべき演奏スキルを持つ人が多い音楽業界の裏舞台をご紹介しました。
今回も、日本と海外(UKおよびEU一部)の音楽活動形態の違いについてご紹介したいと思います。
集中プロモーションでリスナーを維持する
日本で有名な音楽家になる事を目指すのであれば、数々のサポートを受けながらプロモーション活動を常に行っていく事になります。
アーティストとマネージメント形態がチームを組んだら、そこから足を止める事はできません。
近年でこそ、2~3年に1度と言うアルバム発表も不思議ではなくなりましたが、少し前までは1~2年に1度というスパンで新作を発表する事も普通でした。
その間もシングルリリースは可能な限り行われます。
アルバムがまだ1枚しか制作できてないというインディーアーティストでも、短いスパンでシングルカットしていく事は、売れるためにはとても有効な方法です。
メジャー活動するにはリスナーから忘れられない努力も必要。
仮に作品が発表されていなくても、メディアに掲載される事やSNS発信を続ける事で、認知度や人気を維持する事ができます。
音楽をやる時間は沢山ある
海外では、契約で定められていない限り、アルバムを1~2年で発表する事はほとんどありません。
メジャー、インディー関わらず、3年~6年を制作時間にかけるのが普通。
その間、メディア露出に拘る事もありません。作品がない時期にSNS投稿しても,興味を持つ人は少ないのです。
例えば、以前にご紹介した英国の大物女性シンガー、エイミー・ワインハウス は、生前14年間の活動期間の中で2枚のオリジナルアルバムしか残していません。
彼女の場合はパパラッチが凄かったので、メディア上で話題が切れることはありませんでしたが・・・
海外では、アーティストが忘れられる事よりも、新作にジャッジが入る事を恐れます。
また、セルフマネージメントをしている人がほとんどなので「GOサイン」を出してくれる人がおらず、完璧な音を求める作業が無限に続く事も。
中には「このままではダメだ!」と、突然制作を中断し、音楽修行の旅に出てしまう人も居ます。音楽業界のあるあるネタの一つです。(笑)
良い作品が発表されれば、それが10年後であっても売れますし、リスナーもはなから音しか聞いていませんので、戻ってきます。
良い作品は流行り関係なく一定して売れます。
以前の記事の通り、仮に収入が低くてもそれなりに音楽で生活しています。
彼らは良い音楽を発表するために、納得いくまで時間を費やしているだけ。そこに自身のライフスタイルやルックス、見せ方を絡める事はないのです。
一度有名になっても、修行したいと思ったらローディーだって、巡業だってします。
私たち日本人は、どの職業でも若ければ若いほど可能性があり、何事もスタートが早い方が勝ち、そして一度落ちたら戻れないかも・・・と、そんな社会の中で生活してきましたが、実は時間は沢山あるのです。
音楽を始めるのに、早いも遅いもありません。
大事なのは、幾つになっても音楽を自由に楽しめる事です。
ただ、海外アーティストは、余りにも時間を気にせずマイペースすぎる人が多いのも事実。ある程度目標の期限を定める事も大事だと思います。
そこは日本人の強みでもありますね!
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