『海外の音楽風景』海外のアーティストってどうやって生活しているの?
前回の記事では、日本と海外(UKおよびEU一部国)のミュージシャンの活動スタイルの違いについて、少し触れさせて頂きました。
日本国外でも、著名アーティストにとって必要不可欠なメディア展開は日本と大きく変わりはありませんが、ここでは、大衆に十分な知名度がないけどプロとして活動をしているアーティストや、インディー枠で活動しているアーティストに焦点を置いていますのでご了承ください。
音楽の現実と向き合う
日本では「職業、ミュージシャンです」と堂々と言うには、ある程度の知名度も収入も必要であり、プロとして活動していたり十分な実力があるものの、肩身の狭い思いをしているアーティストもいます。
会社勤めやアルバイトをしながら活動を行っているインディーアーティストも沢山います。
十分なサポートを受ける事ができる環境に身を置いてないと、なかなか思うように物事を運べない時もありますよね。
海外のアーティスト等は、そんな事はさっぱり気にしていません。
音楽だけできればいいや、と、かなりのシンプル思考です。
果たして、そんなことで暮らしていけるのでしょうか・・・?
文化背景の違いと音楽
海外は芸術に対するリスペクトが寛大なため、無名でも(実力があれば)雇ってくれる音楽バーやレストランが沢山あります。
ストリートで演奏をすれば、チップを得る事が出来ます。このチップ収入がゼロということはまずありません。根気を入れれば、アルバイト代位にはなります。
また、無名のライブでも、ノルマ制で演るものではなく、ライブハウス側がギャラを払ってバンドを雇うものです。
この辺に関しては完全に文化背景が違うので、羨むしかありません。
これらの事を日本でいうアルバイトとして考えると、節約生活で何とか暮らしていけそうですが、活動資金の問題が出てきますよね。
収入の少ないアーティストは、基本的に活動資金の元値はゼロで考えています。
そこで彼らが大事にしてるのが「仲間」と「自立」です。
音楽仲間を増やそう!
音楽を制作する時の外国人の意見で、統一している事が「いかにお金をかけないか」に重点を置いていることです。
そのために仲間は大事。
各楽器のプレイヤーとの交流をレッスンやジャムセッション参加等で築き上げ、持ちつ持たれつで無償で演奏し、お互いに助け合って制作活動をしています。
破格的に安いスタジオもありますし、値段交渉も可能なところが多いほか、宅録環境がある友人にお願いをしたり、とにかくお金をかけずに音楽を作るために、時間もフレンドシップも有効に使います。
アルバムのアートやPV制作も、交友関係で作る事が多いです。
自立して楽器を習得し、音楽を楽しむ
仲間の協力は必要不可欠です。
その次に、彼らがやっている事はなんだと思いますか?
それは、楽器の習得です。
最終的には自分で全部演奏した方が早いと考えているのですね。
これを実行するところが凄いですが・・・
何も考えずトライしている人がほとんどです。(笑)
実際、外国人アーティストの知人のほとんどがマルチプレイヤーです。そしてミックスダウンからマスタリングまで出来る人も多いですよ。
全部自分で演奏して録音することが出来れば、まさにお金はかかりません。(笑)
驚くことに、これは音楽業界の裏方にも通じるところがあります。
次の記事で迫ってみましょう。
レッスンで楽器を習得しよう!
楽器をひとつでも多く習得する事はアーティストにとって財産になります。
また、新しい音楽を始めることで、将来的に音楽的な出会いの場も広がっていきます。
Coolish Musicのオンラインレッスンで、まずは気軽に楽器に触れてみませんか?